相続手続き全体の流れ
法定相続人と法定相続分とは?
法定相続人とは、亡くなった方の財産などを相続する権利がある人のことです。法定相続分とは、それぞれ法定相続人が相続する割合のことです。
そして、この相続人の権利や割合は、法律で定められており、次のケースのように法定相続人と法定相続分は決められています。
一般的なケース
● 被相続人(亡くなった方)に配偶者と子がいる場合
法定相続人:配偶者、子
法定相続分:配偶者が2分の1、子が2分の1(子が2人なら4分の1ずつ)
● 被相続人に配偶者がいる、子がいない、親がいる場合
法定相続人:配偶者、親
法定相続分:配偶者が3分の2、親が3分の1(両親がいたら6分の1ずつ)
被相続人に配偶者がいる、子がいない、親がいない、兄弟姉妹がいる場合
法定相続人:配偶者、兄弟姉妹
法定相続分:配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1(兄弟姉妹が2人なら8分の1ずつ)
相続税を払わなければいけない??
相続税には、各種控除等の非課税枠があります。
この金額を被相続人(亡くなった人)の相続財産(遺産)が超えていなければ相続税を払う必要はありません。
また、配偶者が相続をするときは、配偶者控除があるので1億6000万円を超えていなければ相続税を払う必要はありません。
相続税を払わなければいけないのは相続が発生したうちの約10%と言われています。
非課税枠
3000万円 + (600万円 × 相続人の数)
※平成27年1月現在
(例)相続人が3名の場合
3000万円 + (600万円 × 3) = 4800万円
この場合は、相続財産が4800万円以下であれば相続税申告は不要です。
相続税(相続にかかる税金)とは
自分で相続手続きをするとこんなに大変
- ほとんどの手続きが平日の昼間に行なわなければならなくて、会社を休む必要が出てくる
- 昔の戸籍謄本は読めないし、解読するにも時間がかかる
- 銀行口座がいきなり凍結されて、現金の引き出しができずに日々の生活に困ることがある
- 専門的な法律用語がたくさん出てきて分からないし、法務局、税務署に聞いても事務的な対応をされる
- 約100種類もの手続きがあり、すべて最初から調べてから手続きをすると膨大な時間がかかる